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  • バリケイドの撃ち方は・・・ 

  • 投稿者:おしょうさん
  • 投稿日:2010年10月23日(土)23時16分8秒
 
「JANPS2010」も近づいて参りましたね。
参加予定の選手の方々は練習に余念が無いのではないでしょうか?

さて、私も新人さんと一緒に練習に参加させていただいております。


「バリケイドって、ガンを持ち換えて撃たないとダメですか?」と聞かれるのですが

「いいえ。普通に撃っていいですよ。」とお答えしております。


雑誌やWEBなどで紹介されるNRAビアンキカップのバリケイド競技は
ほとんどの選手がオートマチック銃のスライドをすっぽりと覆う「シュラウド」を
搭載したいわゆる「カップガン」で参戦しています。

そして右利きの選手がバリケイドの右側から撃つ場合はガンのグリップを左手で握り、
シュラウドとバリケイドの板を右手で一緒に握りこむ手法をとっていますね。

これは1986年のNRAビアンキカップで優勝したライリィ・ギルモア選手が
リボルバ用に発案したテクニックで「ギルモア・スイッチ」とも呼ばれています。

その以前、バリケイド左側からの射撃の際に同じようにバレルとバリケイドを
一緒に握りこみ撃つ選手はいたそうですが、右側を撃つ方法を劇的に変化させたのが
ギルモアのテクニックだったわけです。

以来、トップシューターを中心にこのテクニックは浸透し、バリケイドのスコアも
飛躍的に向上して480-48Xも完全パーフェクトも続々と出現。

1990年にはダウグ・ケェニッグが史上初の1920点満点を達成しました。
もちろんバリケイドはこの「ギルモア・スイッチ」でした。

その後「カップガン」はリボルバからオートへと主役が移り変わり、バリケイド対策と
してシュラウドが登場してくるのです。

このシュラウドが付いたガンは見た目のゴツさや形状が様々で
「まっこと、格好良いぜよ!」
と賞賛する選手が増加し、これが「カップガン」の象徴のようになっているのです。

さて、お話はJANPSに戻るのですが・・・

最近は「カップガン」の人気もじわじわと高くなり、JANPSにも個性豊かな
ツワモノが名乗りを挙げて来ていただけるようになりました。

仲間が増えてくるのは、とても楽しく、わくわくしますね。

しかしながら競技の攻略法からみた「カップガン」の活用はまだまだ
熟成していないような気がします。

JANPSバリケイド競技を解析してみますと、コースは

4m 4秒 6発 (左右から1回ずつ) 120点

5m 5秒 6発 (同上)   120点

7m 7秒 6発 (同上)   120点

8m 8秒 6発 (同上)   120点

合計 48発 480点満点

となっております。


4mは僅か4秒で6発を8cmの10点リングに叩き込むことが要求される
シビアな世界です。

初心者の方は、普通のスタンスでハンズアップからドロウして打ち込んでも
それなりのスピードで撃たねばならないと思います。

それをバリケイドの横からガンを抜き、ターゲットを狙い、6連射を行うとは・・。

まさにマシンガンクラスの激射ではないでしょうか。

4mで「ギルモア・スイッチ」を決めて、10点を狙い続けることが出来るのは
日本でも数少ないトップクラスのみの「名人芸」と言えるでしょう。

「カップガン」を信じ込んで、「ギルモア撃ち」にトライしてみたのですが
バリケイドにガンをぶつけたり、持ち換えや握りこみに戸惑い、オーバータイムで
6発をターゲットに撃ち込めない選手を数多く知っています。

あくまでも得点を競う競技でありますので、規定弾数をヒット出来ないのは
あまりにも残念なことです。

そこで考え方を少し変えて頂き、「得点力」を向上させるということに
目を向けてはいかがでしょうか?

バリケイドの4m、5mは普通の握り方で体を左右に倒し、そのままバリケイドに
触れずに撃ちます。

この際にガンが極端に傾くと、弾道が僅かに変わったりしてグルーピングが散ることが
ありますので、可能な限りガンは真っ直ぐにしたいです。

合わせて、ダットサイトが付いているガンは、マウントとの高さの違いで
ダットはターゲットを捉えたが、マズルはまだバリケイドの内側で「ガツン!!」と
バリケイドを撃ってしまったりということが有りますので、ご用心のほどを。

この方法なら少しの練習で、ほぼ10点リングは捉えられるのではないでしょうか?

ここで失点しなければ、後半の長距離ステージも楽になります。

7m、8mは距離が遠くなりますが、その分制限時間も長く「狙える」時間が
長く取れるようになります。

ここから少し「壁」のお世話になります。

ガンをドロウして、握り替えをせずにそのままウィークハンドを壁に当て
ガンと壁を固定します。

その方法は十人十色ですので、あえて正解というものは掲載しませんが
この際のガンと壁を固定するのはより正確に「狙うため」だということを
覚えていてください。

7mの場合ですとターゲットが作動してガンをドロウするのに1.5秒。
バリケイドに固定するのに更に1秒。残りは4.5秒です。
初弾を0.5秒で撃ち、残り5発に4秒。
余裕を見ても0.7秒で1発を撃てば良いのです。

しかもガンは壁に固定されているので、ダットはぴたりとXリングの黒点を
ピンポイントできるのではないでしょうか?

8mなら1発に0.9秒かけることが出来ます。

いかがでしょうか?

無理にガンを持ち替えせずとも、それなりの高得点を上げることができると
思いませんか?

もちろん時間感覚を養う練習はかなり必要になりますが、あくまでも得点を
競う競技ですので、そこが努力のしどころですね。

いずれは「ギルモア・スイッチ」を華麗に決めて、480点-48Xを
もぎ取って下さい。

「『満点』というものが存在する競技は得点を競うのではなく、いかに失点を防ぐかを
競うものである。」

ということをアーチェリーの先輩から教わりました。

JANPSもこの言葉に尽きると思います。

私も「シュラウド」や「カップガン」は大好きです。

「カップガン愛好家日本代表」と自負できる出来るほどです・・・多分。

しかしながら「シュラウド付き」が「カップガン」にはあらず、
テクニックを駆使して、失点を抑え込む努力をしてこそ真の「カップガン」に
なるのではないでしょうか?

JANPS2010で一緒に頑張りましょう!!